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空間の役割を繋ぐもの、階段

空間の役割を繋ぐもの、階段

上下階を繋げる装置である階段。
機能優先の箇所ではありますが、
その設置の仕方で家の表情がガラリと変わります。

リビングやダイニングのようにあまり注目されない場所ですが、
締める面積が大きいからこそ、家の雰囲気を決めるとても大切な場所です。
家族が目指す空間に合わせて階段もデザインできることが、
自由設計の大きな魅力です。

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階段は空間と空間を繋ぐもの。
その二つの空間を緩やかに繋ぐのか、
場面転換のように切り替えて繋ぐかでデザインが大きく変わります。

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一般的な箱型階段です。
ステップとなる横の板(踏み板)、縦の板(蹴上げ)で構成された、最も安心感のある階段。
階段下をお手洗いや収納に活用できます。
こちらのお家はペットのトイレスペースとしています。

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こちらはリビングにあるオープンな階段。
リビング・ダイニングから家族の移動が確認できます。
空間に馴染むよう、階段の向こう側が見えるようステップのみのデザイン。
階段を通して光も入り込むので、周辺を明るくできます。
この写真のように、階段下のデスクも自然光が降り注ぐように。

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こちらは2階の吹き抜け部分に繋がるよう設置された階段。
階段の先が明るく空間が広がっているので、
階段特有の圧迫感がありません。
明るい階段になります。

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1階のステップ部分はオープンに、
途中、閉じた空間の階段。
トンネルをくぐるような感覚で、場面転換のような役割があります。
1階はお客さまを招く空間、2階を完全プライベートな空間と、
1階と2階で機能や雰囲気を変えたい時に向いています。

また、手すりやステップのデザイン性で空間を演出できます。
住む方のこだわりが現れやすい場所。
家族らしい家を選ぶのに、階段やその周辺のデザインにまで気を配ると、
毎日使うたびに愛着が増します。

居室ではないけれど、毎日手に触れる場所。
大切にしたい階段デザインのご紹介でした。