お客さまの声
家族とスタッフのアイデアが、ふんだんに詰めこまれた住まい
ひらひらと散りはじめた桜が美しい小川。そこからほど近い住宅が立ち並ぶエリアの一角に、今回おうかがいするAさまのご自宅があります。
家族どうしの気配を感じられる、明るい家。
おうちの前に到着して最初に目に入ったのは、ドア前の縦格子。出入りする人の視線をほどよく遮りながら風通しの良さを感じさせる、品のよい装いです。
物腰がとてもやわらかなご夫婦と、中学生の息子さん、小学生の娘さんの4人家族のAさま一家は、約6年前からここに住みはじめました。
「もともとは夫婦で実家に住んでいたんですが、子どもが生まれたことをきっかけに賃貸の戸建て住宅で暮らしていました」とお話ししてくださったご主人。
当時住んでいた住宅は、リビングやキッチンなどの各ゾーンが壁と扉で区切られた、よく目にするごく一般的な間取りだったんだとか。
「台所と洗面台の間にもドアがあり都度開け閉めしなければいけない構造だったので、家事がもう少しスムーズにできる環境だと嬉しいなと思っていました」と、奥さまが穏やかに振り返ってくれました。
土地やレイアウトの関係で、水回りが薄暗かったというのも少々気になっていたポイント。ご主人としても、この明るさや間取りは今後の住まいを考える上で欠かせない要素になっていったそうです。
「ふんわりと『どこにいても家族の気配を感じられる、部屋どうしのつながりがある明るい家』という理想像を描いていました。他の家にはない特徴もほしかったですね」。
賃貸での暮らしを経て、お子さんの将来や家の資産性を考えたとき、こんな理想を携えた家づくりを意識するようになりました。
自分の要望をプロの目線でかたちにしてくれる会社を探して。
検討当初に着手したというのが、土地探し。住宅会社選びと並行して、自分の手で納得のいく場所を探していきました。
「たくさん住宅が建っている中のひとつというよりは、端に配置されていたり、ご近所さんとの距離が確保できたり、といった場所を探しました。場所も家の構造も、プライバシー確保の面を意識していたんです。そこで見つけ出したのが、まだあまり住宅が建っていなかったこのエリア。その中でも、家々が立ち並ぶ場所ではない少しはずれにある土地を買ったんです」
このエリアは、当時新しく開校する見込みが立っていた小学校や中学校の学区。お子さんのこの後の暮らしや学校生活を考えても、申し分ない環境だったようです。
「土地を決めた当初に家づくりの相談をしていたのは、実は別の住宅会社だったんです。そのとき、とにかく光のまわる家にしたい、展示場のアレを実現したいなど、いろいろな要望をお伝えしていました。担当の方はそのすべてを踏襲したプランを提案してくれたんですが......あまり納得感のない案が出てきてしまったんです」とご主人。このとき、ある学びがあったといいます。
「自分の意見はやはり素人目線なので、要らないものがあればカットしてもらい、適切なかたちに落とし込んでもらうことが重要だと気づきました」。
迷いに迷った結果、それまで相談をしていた会社での家づくりは断念し、再度会社を選び直すことにしたAさま。
「その後ソネケンに出会ったのは、住宅会社選びのサポートサービスを介して。候補は数社あったんですが、展示場を見て純粋にかっこいいなと思ったソネケンにお願いしてみることにしました」。
任せていいと思えた、考え尽くされたプラン。
ここでAさまがソネケンに渡したのが、これまでの打ち合わせ内容から書き記した要望リスト。
「リストを渡したあと、初回に提案された図面がとってもよかったんです!要望の中でも、プロから見て不必要な部分はしっかり省いてくれていました」とご主人は満面の笑み。まさに理想の間取りだったそうです。
「ただ、図面を見たとき『え?』と思ったのが、南側が壁になっていたことです。光が入る明るい家にしたいと伝えていたのに、どうしてだろう......と」。
たしかに、リビングの南側は白い壁になっています。
「でも、設計スタッフの方の説明を聞いて納得!南側に住宅が隣接していたので、壁で視線を遮りつつ、目線より高い位置に採光用の窓を設置することで、明るさとプライバシーの両方を担保してくれていました」。
現地をきちんと見た上で、ここはあえて塞いだ方がよいという判断をする。まさにプロの技と工夫がキラリと光ったポイントでした。
「反対に、北側にある洗面台エリアが暗くなってしまうことを避けるため、少しでも光を取り入れられるよう小さな中庭をレイアウトしてくれたんですよ。きめ細やかに私たちのことを考えてくれたんだということが、図面からたくさん伝わってきました」。
一つひとつ独立して存在していた理想が、ひとつの線となってあらわれたプラン。ご主人は思わず「ソネケンに任せれば、本当にもう大丈夫なんだ」と胸をなで下ろしたんだとか。
開放感を実現した、デッキとテラス。
ベースとなる図面をもとに、ご主人が気に入ったインテリア雑誌の切り抜きを見せながら、具体的な間取りやインテリアを綿密に組み上げていきました。
中でもこだわったのは、リビング横の特徴的な形状のウッドデッキ。
「広がりが感じられるリビングにしたいと思っていたんですよね。そこで、リビングとデッキをまるでひとつの部屋のように見せられないか、というお願いをしました」。
リビング床の木目が、そのまま外へとのびていくように続くデッキ。間にフルオープンタイプの窓を採用することで、家の内と外の境界がゆるやかにつながった、広がりのある空間に仕上がっています。
「ウッドデッキに出て家族みんなでBBQをしたいな、なんて考えていたんです。でも実際には、ダイニング側のタイル貼りテラスでやることが多いですね(笑)。油やタレをこぼしても水で洗い流せるので、ここでやるのが一番ラクなんですよ」。
そう、実はダイニング側にも外へつながるテラスが。ダイニングの床と同じ白いタイルを採用し、こちらも空間の広がりを上手に演出しています。
ここまでは、基本ご主人の想定していた希望が反映されたもの。これ以外に、担当スタッフとの会話の中で見えてきたアイデアもあったんだとか。
「ダイニングにあるピアノとリビングを区切るように腰壁を設置しているんですが、これは当初想定にはありませんでした。会話の中で『将来、娘がピアノをやるかもね』と話をしたら、ピアノの裏を隠せるよう先に壁をつくっておくというアイデアに発展したんです。スタッフの方々がとても話しやすかったからこそ生まれた構想だと思いますよ」。
見た目だけでなく、生活の負担を減らす壁。
この家のインテリアの印象に強い影響を与えているのが、白い壁。建ててから年月が経った今も、その白さはキレイに保たれています。
「お掃除やお片付けが好きなので、掃除がしやすいようにという狙いから、汚れがわかりやすい白を基調としました」と奥さま。
幼いお子さんがいる家庭では避けられやすい白壁も、日々のメンテナンスのしやすさを考えればプラスに働く。そんな好例を見ることができました。また、漆喰を採用したことで、室内の空気環境に違いが生まれたそうです。
「湿気を吸ってくれているようで、湿度が高くてつらいということはないですね。また、壁自体はひんやりとしていて、夏はとても快適です」とご主人が教えてくれました。
暮らしながら進化していく、カスタマイズ空間。
リビングに腰かけふと見上げると......目に入ったのは天窓。
「天窓と、さらに洗面所の窓や玄関ドアを開けると、風がキレイに抜けて気持ちいいんです。この風通しの良さをキープしつつさらに明るさを確保するために、実は玄関ドアに新たに網戸を付けてもらいました。住みはじめてから2年目くらいの時期だったと思います」。
ドアを開けたままにしつつも、虫の侵入を防ぎ心地よい風が吹き抜けるようにするにはどうしたらよいか......とご主人が考え、たどりついた答えでした。
「方針が決まったら、すぐにソネケンの担当スタッフさんにお電話しました。つい数ヶ月前には、部屋の仕切り設置もお願いしましたよ!」
といって教えてくれたのは、2階の子ども部屋。もともとはきょうだいで共用として確保していたこの部屋に、あえて隙間の空いた壁がつくられていました。
「これ、かなり悩んだんですよ......これから成長していく二人のことを考えて部屋は仕切るべきだとは思いつつ、キッパリと完全には分けたくなくて。閉塞感はつくりたくないので、机を置いている部分だけ窓のように空洞にして、ブラインドをつけることにしました」
採用したのは木製の固いブラインド。つながりを持ちたいときはオープンに、プライバシーを守りたいときはクローズにと、自由に開閉ができます。
「さらに、子どもたちが巣立った後、壁を取り壊して再度ひとつの部屋にするときのことも考えていまして。そのまま壊すのではなく、天井まで塞いでいる入り口側の壁だけ壊すんです。そうすると、今机を置いている部分の壁だけになり、この部屋をゆるやかに区切る腰壁だけが残ることになります」
ホビールームと寝室として分けて使うことも、家族ごとに区切って荷物を置くことも可能になる、自由度の高いプランの完成です。20年以上先を見据えたご主人のアイデアが、ぎゅっと詰めこまれていました。
信頼できるスタッフと、よりフィットした家をかたちに。
「スタッフさんへの相談はしやすいですね。先ほどお話したところ以外にも、玄関ライトをセンサータイプに変えてもらう、デッキにシェード用フックを付けてもらうなど、いろんなアフターフォローをしていただいています」とご主人。
話しやすい良好な関係が築けていると、家族の暮らしが変化したときによりフィットしたかたちをスムーズに実現しやすいようです。
ソネケンと出会った当初から、とても親身になって主人の要望を聞いてくださるので、とても信頼できる方たちだという印象を持っていました。流行りの間取りを一方的に推し進めるのではなく、私たちにとってベストなかたちを探してアドバイスをくれたのがステキなところです。当時はまだ子どもも小さかったので、一緒に遊んでくださったのもとても助かりました」と奥さま。
住まう人の気持ちと真摯に向き合ってくれるスタッフと、一緒に進化させていく住まい。小さな進化の積み重ねを経て、これからもより住まいへの愛着が深まっていくことでしょう。
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