お客さまの声

空間のつながり感を重視。家族との時を刻む住まい

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夏の香りがふわりとからだを包み込む、7月のとある一日。この日は、利府町内の住宅街に建てられたSさまのお住まいにおじゃましました。2階建ての家屋の前には、4台の車が停められる広々駐車スペースと、スタイリッシュなカーポートが。直線的な外観を生かした佇まいが目を引きます。

自分たちの要望を、前のめりに叶えようとしてくれた。

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木製のドアを開けて出迎えてくれたのは、ご夫婦と2名のお子さまの4人で暮らすSさまご一家です。訪ねたのは2023年の夏。2019年秋に完成してから3年半以上の間、このご自宅で家族の時間を過ごしてきました。

「もともとこの土地には、祖父母の住んでいた築35年ほどの家があったんです。それを少しリフォームして住み始めたところでしたが......ちょうどその頃に子どもを授かり、新たな家づくりを考えるようになりました」と話してくれたのはご主人です。

家づくりを検討し始めてからは、いくつかのモデルハウスに足を運んだそう。

「木の家がいいなと思っていたので、木のイメージがあるハウスメーカーや大手の会社も見学しに行きました。そこでわかったのは、建物内の仕様をいろいろと変えられる会社であっても、完全に自由に設計できるケースは少ないということ。せっかく建てるならとInstagramなどで理想像を膨らませていましたが、要望を伝えたときにあまり前向きには捉えてもらえないこともあったんです」

複数社を検討しながら、こうした設計の自由度の面で決定打に欠けていたと話すご主人。そこで白羽の矢が立ったのがソネケンでした。

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「当時は和なテイストが得意なイメージがあったので、最初は自分たちのニーズに合わないかもしれないと思っていました。ただ他社ではなかなか受け入れてもらえなかった要望も、ソネケンは『面白い、やってみよう!』と快く答えてくれた。私たちにとってはその点がすごく重要で、自然素材を使って自由につくりこみたいならソネケンが合っているのかも、と気づいたんです」

木の温もりが感じられ、自分たちの希望を具現化してくれる。そんなソネケンへお願いすることを決めたSさま。理想の住まいをつくり上げるべく、設計担当者との打ち合わせに臨みました。

開放感の中に、家族とともに過ごすつながり感を。

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まずSさまが要望したというのが、リビングダイニング空間づくり。吹き抜けのある南面には上下に大きな窓が設置され、やわらかな日の光がたっぷり降り注ぎます。

「加茂のモデルハウスを参考に、天井は濃い色のウッドをセレクトしました。その結果、全体のバランスを取るために光をふんだんにとりいれるのがベストだろうということで、できる限りサイズの大きい窓にしてもらったんです」

日中は照明をつける必要がないほど明るいSさま邸。清々しい空間に、思わず深呼吸をしてしまいます。

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「玄関から一歩中へと足を踏み入れたときに、パーッと開放感が広がる設計にしてほしいともお願いしましたね。そこで、となりの和室との間を仕切るドアを引き込み戸にすることでリビングとの一体感をつくり、より広々とした印象にしてもらったんです」

さらに、設計担当のアドバイスで上吊り式の引き込み戸を採用。下部のレールがないため、よりシームレスな空間に仕上がりました。

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「各部屋のつながり感が強くてほどよくお互いの様子が見えるので、私がキッチンで作業をしていても子どもたちの声や気配が感じられて安心。実はそのことも考えて、キッチンの場所を、室内全体が把握しやすい西側にしてもらったんです」と奥さま。

ご実家で過ごした日々を振り返り、奥さまがメインで使うことになるキッチンの配置やかたちにはこだわりを持って要望したんだそうです。

「実家のキッチンは独立型。リビングで家族が楽しく過ごしている中で、お母さんが一人でキッチンにこもって料理をしている......という姿を見ていたので、もっとみんなで話をしたりテレビを見ながら作業したりできるようにしたいなと考えました」

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完成したのは、グレーを基調としたペニンシュラ型キッチン。ダイニングとリビングを見渡せるだけでなく、吹き抜けから2階にいる子どもたちの気配を感じ取ることもできる、風通しの良い空間を完成させることができました。

IH横の壁にはいくつもの質感が味わえるブラウンのタイルを採用。さらにダイニング側から見えるキッチン壁には、外壁に用いているものと同じ種類のボードを施しました。この一工夫で、外観とのつながり感もつくり出しています。

時が刻まれ、味わいと愛着が増していく土間と柱。

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この3年半の暮らしを経て、特にご主人が気に入っているというのが玄関土間。玄関ドアを開けると、土間が奥までまっすぐ続いていきます。

「昔ながらの家って、玄関が狭い傾向にあると思うんです。私の実家も狭くて、自転車はすべて屋外に置いていました。でも盗まれる危険性もあるので、家の中に保管できたらいいなと。そこで土間がぴったりなんじゃないかと考えたんです」

靴を脱ぎ履きするスペースの先には、地続きのシューズクローゼットをレイアウト。履物だけでなくコートやベビーカーなども収納することができます。

「濡れたコートもそこにかければ掃除も楽なので、冬場は特に便利ですよ。出かけるときはここで上着をチョイスできて、とてもスムーズ。土間掃除を私が担当しているということもあって、とても愛着が湧いています。ソネケンからは『ヒビ割れてきてしまう』と言われたんですが、自分としては経年で変化していくヒビがかっこいいなと!こうしたありのままのエイジングを見ると、やはり土間にしてよかったなと思いますね」とご主人は微笑みます。

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日常生活の中で少しずつ変化を遂げてきたSさま邸。階段近くにある柱にも、ここで過ごした家族の歴史が刻まれていました。

「今は一旦、子どもたちの身長をテープで記録しているんですが......もう少ししたら直接柱に掘っちゃおうかなと思っています。構造上必要な柱だっただけではあるんですけど、丸柱にしたことで、子どもたちが周りをぐるぐる回ったり登って遊んだりと意外と活躍していますよ」

天井と同じカラーリングにすることで、空間にメリハリと統一感の両方を醸成している一本の柱。お子さんたちの成長記録がびっしり刻まれていく姿に、今後もさらに愛着が湧いてくることでしょう。

においが残らない家。便秘になりにくい家。

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リビングの窓の外には、お庭につながるウッドデッキが広がります。横の砂場で遊んだり、プール遊びをしたりと使い方は無限大。ここでお友だちを呼んで楽しいひとときを過ごすことも多いそうです。

「暖かい時期はデッキにコンロを置いてBBQをします。窓全開でやることが多いのでもちろん室内は一時的に煙たくなりますが、煙もにおいも一切残らないんですよ。ソネケンの家のつくり方のおかげなのか、いつも空気はきれいなんです」と話すご主人に奥さまも続けます。

「たしかに、たまにソネケン以外で建てたお友だちの家におじゃますると、うちとは空気が違うなと感じますね」

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またSさまご家族が最初にソネケンのモデルハウスに足を運んだ際、こんな体験があったといいます。

「当時、長男がものすごい便秘に悩まされていて。でもソネケンのモデルハウスに行ったら、いつもそのときだけお通じが良くなったんですよ。これはもしかして、ソネケンの家自体が身体にいいのかもなと思いました」

こうした目に見えない環境の違いも、ソネケンを選んだひとつの理由だったと語るご主人。実際このおうちに住むようになってから、便秘で困るようなことはなくなったそうです。

担当メンバー全員とつくりあげた、居心地の良さ。

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建築中も、家ができあがるまでの過程を見学していたSさまご夫婦。その約半年の間には、職人たちとも会話を交わしたといいます。

「すごくいい人でした。しょっちゅう見に来て、家のかたちが見えてきたねとか、外壁貼られたねとか、そういう会話をしながら着実に進んでいく様子を見るのもまた面白かったです」とご主人。大工を外注するのではなく、自社大工が手掛けているということにも安心感があったそう。

「入居後は、本物の木でできた玄関ドアの塗り直しなど、小さなメンテナンスにも来てもらいました。地震があって多少の修復が必要だったときも、すばやく対応してくれましたよ」

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家づくりまでの打ち合わせ、工事中のやりとり、そして引き渡し後のケア。そのすべてを振り返り、奥さまはソネケンにこんなイメージを抱くようになったといいます。

「完成したのは、自然素材を使ったものすごく居心地のいい家。友だちも『つい長居しちゃう』とくつろいでくれる空間になりました。だから、どんな家でもいいという人よりは、やはり家づくりや住み心地にこだわりを持っている人こそがソネケンに向いているのかも、と思います」

奥さま自身、ソファで一人くつろぐ時間が至福と話すこのお住まい。室内の壁もほとんどが塗り壁で、床も無垢材を採用しています。その質感を楽しめることが、くつろぎにつながっているのかもしれません。

「正直、完成するまでは自分たちの思い描いた家になるだろうか......という不安は少しありました。でも、ソネケンの具現化力や実現力に賭けてみた。結果、大満足の仕上がりになったので、正解でしたよ。寒さも全然感じないし、以前悩まされていた虫も出ない。とても快適です」

そう話すご主人に、うなずく奥さま。遊びに来てくれたお友だちからも好評なようです。

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取材の途中、2階のデスクスペースでお絵かきを楽しんでいたお子さんたち。二人の成長とともに、Sさまご家族は今後どのような暮らしを描いていくのでしょうか。温かな絆でつながる4人の物語は、まだまだはじまったばかりです。